今回のテーマは就活です。仕事探しです。この就活も日本とは本当に違います。むしろ日本が特別なのかもしれなと思う今日この頃。その違いを今日は書きたいと思います。
違うところその1:新卒採用がない
日本には新卒採用制度というのがありますよね。しかもその新卒にも期限のようなものもありますよね。大学のゼミを就活のために欠席したり、大学の授業よりも就職活動を優先する傾向が本当に多いです。しかも企業は一斉に何人もの人を採用します。
しかしスロベニアではそんなことはアリマセーン。各企業はそれぞれ必要な人材が欲しい時に募集をかけ、雇用するのです。大学を卒業したばかりなのかとか、何歳かとかいうのは気にしません。いい会社ほど、役職に適した教育や経験がある人を雇用したがる傾向にあります。学生はお金を稼ぐためにアルバイトをする人もいますが、将来を見越し自分が就きたいと思っている職業に関連したアルバイトを探して経験を積む人が多いです。
違うところその2:緩いネットワークを使う
日本では新卒採用制度のおかげで、ある程度雇用の募集時期がわかりますし大体の募集は一般的に公にされる場合がたくさんあると思います。しかしスロベニアでは緩いコネがとっても有利。自分が何を勉強し、どの分野の仕事に就きたいのかをアピールします。そうすると、一般的に応募が出る前にお声がかかる場合があるのです。
またたとえ募集がなくても、知り合いなどを通じ連絡先を聞いてアピールするのも普通にあることです。積極的に自分を売り込むのが大事です。日本のように謙遜とか遠慮とか、仕事を探す場合には特にありえません。
仕事を応募するサイトってありますけど、やっぱりあまりいい仕事は募集していない気がします。広告を出す前にすでに知人を通してできる人を探すってわけなんですね。ですから、コネがある人は強いってわけです。
違うところその3:服装が緩い!
日本だと就活生は黒いスーツや黒髪で頑張りますね。しかしスロベニアではありえません。正直行って、スーツを持っている人がどれだけいるのかっていうレベルです。(笑)
公務員や教職員、教授でさえジーパンの人が多いです。中身で勝負しているんですね。女性もマニキュアなどカラフルですし、アクセサリーも大ぶりなピアスで働く人がたくさんいます。自分を出すんでしょうね。もちろん最低限のTPOは守っているます。しかし、その基準というのは日本よりもゆるゆるだと思うのです。
違うところその4:応募書類内容と送り方
日本では写真付きの履歴書ともう一つ手紙を書く場合がありますよね。しかもそれは郵送する場合がほとんど。スロベニアでは応募書類に顔写真を貼る必要はなく、e-mailで送る場合がほとんどです。cover letterと言いますが、履歴書とは別に志望動機や自分が経験したことを書いて添付する場合がほとんどです。
しかも履歴書に決まった形はありません。自由に自分でアレンジします。志望動機を書く欄もありません。大体は自分の経歴(学歴や勉強したこと)またボランティア活動が評価される場合がありますよね。
私はこの方法が大好き。cover letterも自分が好きなように構成を考えてアピールできますし、何よりe-mailで送れるということが素晴らしい!日本でも取り入れて欲しいですー。
違うところその5:返事が遅い?!
自分が採用か不採用かを知らせる連絡を待つ時間というのは不安なものです。時には来ない場合もありますよね。しかし、いい会社というのは「締め切り後、〜日後に連絡がない場合は不採用ということです。」というように書いていあります。またきちんと採用でも不採用の場合でも返事をくれる丁寧な会社がありますね。
しかし、これはスロベニアではありません。一般的に不採用の場合は連絡がないです。いちいち一人ずつ知らせるということはありません。逆に候補者にはすぐ連絡が来ます。それも電話で。そこで面接の日時を指定され次のステップへ行くのです。
採用者には誰よりも早く連絡が行き、契約書にサインを済ませた後、そして忘れたころに(大体2〜3ヶ月後)「あなたは不採用です。」ってメールが来るんですね。友人たちはこのことをよくわかっています。ですからどんどん応募を見つけては履歴書を送るんです。私最初は馴染めなかったんですけど、今はすっかり慣れちゃいました。でも私が人事部だったらそういうことはしませんけどね。
まとめ
これ以外にも細かな違いは様々にあります。ただ、これを見てわかる通り、日本の就活制度がないぶん、スロベニアで仕事を見つけるというのはとっても時間がかかることです。逆にこれがヨーロッパでは普通です。イライラせず、前向きに取り組む姿勢が大事なんですね。逆に、思いもよらないところから声がかかって今の仕事にありついている人もたくさんいるんです。社交的に頑張る必要があるということです。
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