前回に説明した自然地理学的区分の地域から、一つずつゆっくり自然や見所を説明したいきたいと思います。今日はディナルスカ地方をテーマにいたします。
ディナルスカ地方は、スロベニアの南で東西に広がる地域でしたね。
この地域は、石灰岩や白雲岩が含まれている地域があるので、カルスト地形の特徴があります。
それでいて、低い地域と高い地域に分かれており、それぞれNizke dinarske planoteとVisoke dinarske planoteと呼ばれています。低い部分は薄緑色、高い部分は濃い緑で表されています。
以下にディナルスカ地方の特徴をいくつか述べていきます。
カルスト地形というのは、基本的に石灰岩が化学的に溶解してできた地形です。水が表面にとどまらず地下へ流れていくのです。水は浸透性の石、つまり石灰岩や小さな白雲岩をひび割れさせ、どんどん深さを作っていき、洞窟や鍾乳洞ができていくというわけです。
そのカルスト現象は表面と地下に分けることができます。
雨水や空気中の水は表面にとどまらず、地表にある二酸化炭素と混ざり、やがて炭酸を作り出します。 石灰岩などの溶解は、石の中にあるミネラルが溶け出していることを意味し、その後カルストの地下にSigaや鍾乳石として残るわけです。
このSigaは日本語で一言で言い表せないのですが、つまり化学的な堆積物でセメントでコーティングされたようなもので、石灰石にあるミネラルを取り出し、カルストの洞窟の壁にくっつています。
鍾乳石はこのSigaが成長した形で、細長い形をしています。二つを紹介します。
一つ目は天井から下がっているような形態の鍾乳石、Stalaktit(英語でStalactite)日本語では、つらら石と言われます。
二つ目はStalagmit(英語ではStalagmite)という石で床から上へ向かって成長している鍾乳石です。日本語では石筍(せきじゅん)と言います。
そのほかは洞窟によってカーテンのようになっている石、石同士がくっついているものなど、様々な形態の鍾乳石があります。観光地として有名な鍾乳洞はもちろん、小さな鍾乳洞が沢山ある地域なんです。
ディナルスカ地方は、スロベニアの南で東西に広がる地域でしたね。
この地域は、石灰岩や白雲岩が含まれている地域があるので、カルスト地形の特徴があります。
それでいて、低い地域と高い地域に分かれており、それぞれNizke dinarske planoteとVisoke dinarske planoteと呼ばれています。低い部分は薄緑色、高い部分は濃い緑で表されています。
以下にディナルスカ地方の特徴をいくつか述べていきます。
特徴① カルスト地形
このカルスト地形はディナルスカ地方のみにある現象ではないのですが、特にこの地方はこのカルスト地形の特徴が色濃くある地域です。カルスト地形というのは、基本的に石灰岩が化学的に溶解してできた地形です。水が表面にとどまらず地下へ流れていくのです。水は浸透性の石、つまり石灰岩や小さな白雲岩をひび割れさせ、どんどん深さを作っていき、洞窟や鍾乳洞ができていくというわけです。
そのカルスト現象は表面と地下に分けることができます。
雨水や空気中の水は表面にとどまらず、地表にある二酸化炭素と混ざり、やがて炭酸を作り出します。 石灰岩などの溶解は、石の中にあるミネラルが溶け出していることを意味し、その後カルストの地下にSigaや鍾乳石として残るわけです。
このSigaは日本語で一言で言い表せないのですが、つまり化学的な堆積物でセメントでコーティングされたようなもので、石灰石にあるミネラルを取り出し、カルストの洞窟の壁にくっつています。
鍾乳石はこのSigaが成長した形で、細長い形をしています。二つを紹介します。
一つ目は天井から下がっているような形態の鍾乳石、Stalaktit(英語でStalactite)日本語では、つらら石と言われます。
https://sl.wikipedia.org/wiki/Stalaktit#/media/File:Stalactites_-_Treak_Cliff_Cavern.jpg |
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a9/Coves_d%27Art%C3%A0_05.jpg |
特徴② 消える湖
カルスト地形のもう一つの特徴として、季節によって姿を消す湖があります。なぜこのようなことがあるのでしょうか?まずこの地形の底は、不浸透性の白雲岩や不浸透性の堆積物(泥や陶磁器の素材となる粘土など)で埋め尽くされています。
川はこの土地で湧き出て、大地を曲がりくねりながら流れます。一方で次第に陥没穴で消えてしまうのです。
したがって、カルスト地形で雨が多い秋などは、周りの高原の地下から水が湧き上がってしまうのです。この時期土地は洪水と同じ現象になり、水が表面化し湖を形成するのです。夏には水が簡単に蒸発し湖は姿を消してしまい、湖があった場所は緑に覆われるのです。
世界的に知られているのが、ツェルクニシュコ湖(Cerkniško Jezero)という湖です。下は水が完全に消えている夏の写真です。
上の写真は、洪水状態で水が地下から溢れ出している状態です。不浸透性の大地が作り出す自然の凄さですね。
西側の高いカルスト高原は西側から湿った空気が来るため、スロベニアで一番湿っぽい場所です。東側は降水量がやや少ないのが特徴です。
川はこの土地で湧き出て、大地を曲がりくねりながら流れます。一方で次第に陥没穴で消えてしまうのです。
したがって、カルスト地形で雨が多い秋などは、周りの高原の地下から水が湧き上がってしまうのです。この時期土地は洪水と同じ現象になり、水が表面化し湖を形成するのです。夏には水が簡単に蒸発し湖は姿を消してしまい、湖があった場所は緑に覆われるのです。
世界的に知られているのが、ツェルクニシュコ湖(Cerkniško Jezero)という湖です。下は水が完全に消えている夏の写真です。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/99/SlikaCerkniskoJezeroSuho.jpg |
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d1/2014_Cerni%C5%A1ko_jezero_Slovenia.jp |
特徴③ 二つの気候
ディナルスカ地方の気候は大体大陸性気候です。しかし、最も高い部分にある(Visoke dinarske planoteの部分)スネジュニクやトルノヴォの森のあたりは高山性気候になります。温度の変化が激しいのです。西側の高いカルスト高原は西側から湿った空気が来るため、スロベニアで一番湿っぽい場所です。東側は降水量がやや少ないのが特徴です。
特徴④ 人口と経済
この地域はスロベニアで最も人口が少ないことで有名です。西側の高い方のディナルスカ地方の生活状況は気候の不安定さや土地の質の悪さ、また森に覆われていることで定住率が少ないです。それに比べ東側の低い方のディナルスカ地方は、高い方に比べ天候は安定し、肥沃な大地があるため、交通も発達しているため人口が多いですね。
高い方のディナルスカ地方は、森が多いため林業が盛んでした。しかし現在は多くが廃業状態となっており、失業者が多くなってしまったのが現実です。一方で低い方のディナルスカ地方は、農業も高い方よりは優れている条件があり、ベラ・クライナなどはワインを生産しています。
ノヴォ・メストは産業が一番発達している街で、あの車メーカー、レノ(Renault)の生産工場があります。またこの街からリュブリャナまで車で約40分と交通がいいんです。したがって人口も多くなるのはわかりますよね。
終わりに
ディナルスカ地方はカルストの地形で鍾乳洞が数多くあることが最大の特徴かもしれません。観光地になっているポストイナ鍾乳洞はじめ大きなものから小さなものまで盛りだくさんです。特にVisoke dinarske planoteは森が多く林業が盛んでした。今は衰退していますが、お土産として売られていますから、木で作られた工芸品を見たらこの地域を思い出して欲しいです。
もっと勉強して込み入った話も盛り込んでいけたらと思います。
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