スロベニアに限らず、ヨーロッパでは結婚しないカップルが増えています。
子供が生まれたから結婚を急ぐってこともないし、
10年以上付き合い、子供もいるけど結婚しないカップルが多いのが現実です。
よくいう事実婚ですね。
しかしこれは昔から続く伝統ではありません。
例えば、今40代を超えている人たちは、事実婚よりは結婚している人の割合が多いように思うのです。
では、なぜ今このようなことが?
スロベニアの結婚を説明するとともに、 同年代の友人、知り合いを見てきた私なりの分析を発表します!
また招待するか、しないかで人間関係がこじれたりするのも面倒くさいようです。
子供が生まれたから結婚を急ぐってこともないし、
10年以上付き合い、子供もいるけど結婚しないカップルが多いのが現実です。
よくいう事実婚ですね。
しかしこれは昔から続く伝統ではありません。
例えば、今40代を超えている人たちは、事実婚よりは結婚している人の割合が多いように思うのです。
では、なぜ今このようなことが?
スロベニアの結婚を説明するとともに、 同年代の友人、知り合いを見てきた私なりの分析を発表します!
1. スロベニアの結婚
まず、スロベニアの結婚の流れを説明します。
日本のように、区役所へ結婚届を提出するだけの事務的手続きで済むことではありません。
日本なんて結婚届を家で書いて、保証人が別々にサインして、本人じゃなくて代理人が提出して入籍!結婚!となりますが、スロベニアではそうはいきません。
きちんと式をやらないといけないのです。教会式と普通式(市役所やお城でやる)の場合があります。
つまり、友人、家族、親戚など招待客みんなが見守っている中、
神父様、また市役所職員の人が結婚がどういうものかを喋り、(よく言う、晴れの日も、雨の日も......)正装した新郎新婦が「別れません、絶対に」と誓い、指輪を交換します。
そこでようやく、神父様または役所の人間が「結婚届」の紙をだし、当事者が署名。そのあと保証人がサイン。
これで終了なのです。
その後はランチ、またはディナー、飲み会と、続いていくのです。そこまでに行くつくには、様々な段取りがあるんですね。
2. 手続き
結婚(式)をするためには、いつ、どこでするか、そして誰が保証人になるのかを、区役所や教会へ事前に報告しなければなりません。
教会で結婚する場合、二人ともカトリック(スロベニアはカトリックです)の洗礼を受けていないといけません。
この時点で誰がどの名字になるかも決めます。ちなみに、ミドルサーネームを持つこともできるし、お互い名字を変えないこともできますし、古風に旦那さんの名字に全部変える人もいれば、お嫁さんの名字をもらう人もいて、全然縛りはありません。
日本国籍を持つ人の場合は、名字は一つまでですね。したがってミドルネームを日本で名乗ることはできません。
そして新郎新婦や保証人がスロベニア語がわかるのか、外国人であればどこか、などなど確認作業が続きます。
このような事務的な手続きが終了したら、
誰を招待するのか、式の後の食事会、飲み会、二次会はどこにするかなどを決めて行くのです。
このような事務的な手続きが終了したら、
誰を招待するのか、式の後の食事会、飲み会、二次会はどこにするかなどを決めて行くのです。
3. 結婚を拒む理由
大きくこの三つに絞られると思います。
① 招待客の選定がめんどくさい
無事役所での手続きが終わったら、誰を招待するかを決めなければいけませんん。私が見ていて、これがとても大変そう!
スロベニアの人は家族や親戚をとても大切にする国民です。
したがって、両親、祖父母、叔父叔母、いとこ、彼らの彼氏や彼女、姪、甥たちは招待客リストに入ります。
そして友達。もし結婚してなくても、彼氏、彼女、パートナーがいればもちろん招待すると言うのがヨーロッパ風。たとえ、あまりそのパートナーが新郎新婦と親しくなくても、自動的に招待されるのです。
スロベニアは小さい国です。したがって誰を呼ぶか、呼ばないかというのは問題になります。
ただ日本とは違ってこう、職場の上司を呼ぶとか、そういうことはありません。あくまでも、身内や大切な友達が招待客の対象。
知り合いがよくいうのは、「小さな結婚式にしたい。でもできない!」ということ。
カップル内で、一方は家族、親戚、友達全員呼びたい、でももう片方は、年に1、2回しか会わない、関係がそこまで深くない親戚は呼びたくない、と意見が割れることがよくあると思います。
ですからここを乗り越える必要があるのです。
当たり前ですが、招待客が多いほど場所の選定が複雑になり、予算が膨らんでしまいますしね。
② 結局お金がかかる
現実的ですが、結局そういうことです(笑)
衣装、指輪代、招待客のお食事代、などなど出費がかさみます。交通費を出す場合もあります。
いささか不景気で、家賃も高騰し、結婚式のお金があるなら他のことに回したいという人が多いように思います。最近は、海外旅行をする人もたくさんいますので、気持ちわかりますね。
また招待するか、しないかで人間関係がこじれたりするのも面倒くさいようです。
みんな日本の事務的な手続きが羨ましいらしいです(笑)
③ 結婚に変わるシステムがある
これも大事な理由の一つと思います。
スロベニアでは、Znajzankonska skupnostというシステムがあり、これはつまり内縁関係の手続きです。手続き料金はなんと10ユーロ以下。(2017年現在)
名字はそのままですし、籍を入れるわけではありません。しかし、この手続きを済ませておくと、事実上家族の一員として認められるのです。
少なくともスロベニアではこれはほぼ、結婚と同じことなのです。
パートナーがなくなった場合、親権のこと、健康保険に関する事柄、パートナーが万が一なくなった場合の遺産相続など、内縁関係が法的に証明されるのなら全てがスムーズにいくのです。
こうなったら、なんで時間とお金をかけて結婚するのー?となってしまうのはわかる気がします。
皆さんはどう思いますか?
スロベニアでは、Znajzankonska skupnostというシステムがあり、これはつまり内縁関係の手続きです。手続き料金はなんと10ユーロ以下。(2017年現在)
名字はそのままですし、籍を入れるわけではありません。しかし、この手続きを済ませておくと、事実上家族の一員として認められるのです。
少なくともスロベニアではこれはほぼ、結婚と同じことなのです。
パートナーがなくなった場合、親権のこと、健康保険に関する事柄、パートナーが万が一なくなった場合の遺産相続など、内縁関係が法的に証明されるのなら全てがスムーズにいくのです。
こうなったら、なんで時間とお金をかけて結婚するのー?となってしまうのはわかる気がします。
皆さんはどう思いますか?
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