前回に説明した 自然地理学的区分の地域 から、一つずつゆっくり自然や見所を説明したいきたいと思います。今日は ディナルスカ地方 をテーマにいたします。 ディナルスカ地方は、スロベニアの南で東西に広がる地域でしたね。 この地域は、石灰岩や白雲岩が含まれている地域があるので、カルスト地形の特徴があります。 それでいて、 低い地域 と 高い地域 に分かれており、それぞれ Nizke dinarske planote と Visoke dinarske planote と呼ばれています。低い部分は薄緑色、高い部分は濃い緑で表されています。 以下にディナルスカ地方の特徴をいくつか述べていきます。 特徴① カルスト地形 このカルスト地形はディナルスカ地方のみにある現象ではないのですが、特にこの地方はこのカルスト地形の特徴が色濃くある地域です。 カルスト地形というのは、基本的に 石灰岩が化学的に溶解してできた地形 です。水が表面にとどまらず地下へ流れていくのです。水は浸透性の石、つまり 石灰岩 や小さな 白雲岩 をひび割れさせ、どんどん深さを作っていき、洞窟や鍾乳洞ができていくというわけです。 そのカルスト現象は表面と地下に分けることができます。 雨水や空気中の水は表面にとどまらず、地表にある二酸化炭素と混ざり、やがて炭酸を作り出します。 石灰岩などの溶解は、石の中にあるミネラルが溶け出していることを意味し、その後カルストの地下に Siga や 鍾乳石 として残るわけです。 このSigaは日本語で一言で言い表せないのですが、つまり化学的な堆積物でセメントでコーティングされたようなもので、石灰石にあるミネラルを取り出し、カルストの洞窟の壁にくっつています。 鍾乳石はこのSigaが成長した形で、細長い形をしています。二つを紹介します。 一つ目は天井から下がっているような形態の鍾乳石、 Stalaktit (英語で Stalactite )日本語では、 つらら石 と言われます。 https://sl.wikipedia.org/wiki/Stalaktit#/media/File:Stalactites_-_Treak_Cliff_Cavern.jpg 二つ目は Stalagmit (英語では Stalagmite
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